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2018年4月22日 【緊急開催】著作権侵害サイトのブロッキング要請に関する緊急提言シンポジウム







(以下togetterからの抜粋)

山内 貴博 @yamauchi_taka2018-04-22 13:34:13
私はこの点が一番問題だと思う。→ 「十分な検討期間がありながら緊急性を理由に法律という形式を潜脱することは、法治国家原理からの深刻な逸脱と理解せざるを得ない」#ブロッキング0422

曽我部「プロバイダはインターネットの情報流通を支える基盤としての役割を負っている。それに不合理な負担を負わせるのは望ましくないのでは」「今回ので許されるのなら、他の望ましくないとされるサイトにも波及効果」

論点まとめ ・ブロッキングは通信の秘密を侵害しない? ・海賊版サイトのブロックは緊急非難にあたるか? ・緊急避難に当たらなくても、緊急対策でISPに要請できるか? ・特定サイトの遮断を求めることは検閲でないか?

立石「事業者にとっては寝耳に水。ほぼ相談されていない。また、議事録も非公開。自民党の議員も知らなかった。オープンという言葉の定義が違うのではと思うくらいひどい状況」
ICSA理事・丸橋「マルチステークホルダープロセスでやっていくためにできたのがICSA(インターネットコンテンツセーフティ協会)。今回の問題は、多数のアクターをきちんと繋ぐことを、政府ができず、上から拙速な解決策を示したということが一番の問題。」 #ブロッキング0422
慶應義塾大学亀井先生「政府が法解釈を示すことの意味。裁判所は政府の法解釈に縛られず、自由に考えるはず。そうすると、電気通信事業法違反としてプロバイダーが訴えられたとき、『政府が良いと言った』ということだけではだめ、故意がないというのも難しいはず」 #ブロッキング0422
楠「ここ数年堂々巡りの議論をしているのは、インターネットのリソースをアメリカにもっていかれている中、日本はこれからどうするのか、というもどかしさ。そうであれば、これだけよい議題をどうしてきちんと議論しないのか」 #ブロッキング0422
楠「権利者の方は技術的サポートがないと難しい。必ずしも大手ではない権利者が相談できる窓口があるといい。アメリカで裁判、という話になっていること自体がおかしいので、電気通信事業法の届出をちゃんとしてもらうとか、権利侵害の状態を回復していくための方策を」 #ブロッキング0422

玉井「いつも通り好きなように話します。どういうやり方でもいいのか、というわけではなく、一般的ルールとして法律として決められており、権利行使のしかたも決められている。主張して相手が認めないなら裁判。刑事あるなら刑事告訴」 
玉井「違法配信のサーバーが海外で・・・というのは今回始まったことではない。ナップスター問題は15年前、裁判でたたきつぶしたら、「新しいビジネスを既得権者がつぶした」と批判されたら、お金をちゃんと払う配信業者が生まれた。それがまっとうな道。今は10%Youtube経由」


玉井「権利行使と人気商売の難しさ。しかし、その不人気な役割を作るために自分たちで団体を作ったのがJASRAC。・・・どうしてそれをしないのか。コストがかかるのもわかるが、被害額3000億なら、アメリカで裁判を起こせばいいんでは」
玉井「権利者がどれくらい本気なのかわからないのに、政治が動くのはいかがなものか」 #ブロッキング0422 玉井先生は法治国家原理についても専門家であるので、そりゃそういうよな
壇先生からも、日本法で出来ることはやってないのでは?とコメントしたら,村瀬先生いわく「そんなことはない。玉井先生も印象で語らないで」と。つづけて村瀬「緊急避難という法的構成をお願いしているわけではない」「その他の法制度を模索ということでは」

石田「そろそろISPがDNSを運用を続けるという前提が揺らぎつつある。その受け皿として名乗りを上げようとしているのがグローバルプラットフォーマー」
石田さんの発言の続きは、「インターネットを制限しようとしても、グローバル・プラットフォーマーを利するだけだよ」

森「みなさんの権利を広く侵害して〔実際には一部の人の)著作権を守る、という構造になる。ならばいっそ被害を税金で補填するということになるが、それは納得感があるか、と言う問題がある」

2018-04-22 14:59:04        森「海賊版サイトの被害が深刻だというが、その前にインターネットでは権利侵害情報は多数ある。プライバシー、名誉毀損だったり・・・。削除要請、裁判所への提訴など。東京地裁の仮処分の6割はそれ、と言われるくらい。これまではまったく・・・なぜ著作権だけ?」 #ブロッキング0422


曽我部「ここまでの話を聞いていると、事実関係の情報共有ができていない。かなり錯綜している。立法する前提を取った場合、プロバイダーに義務付けるかいなかでわかれる。義務付けると、検閲、補償(憲法29条3項)。義務付けないと、忖度求めるならば義務付けたときの論点の潜脱」
曽我部「行政で決めるか、裁判所が認定するか。行政だと検閲との関係が問題になるが、既に公表されているものを事後的ブロックでも検閲に該当するか。民間が判断するとしたときの検閲該当性も問題に」
野口「自主的な対応、と言うのを求められているが,全部のユーザーに対してでは権力に類似。軽々にはできない。権利侵害も、被害者が声を上げることができない児童ポルノとは違う。お客様の権利に「自主的に」手を突っ込むのは、とちょっと違うのでは」  #ブロッキング0422 sknsdys @sknsdys 2018-04-22 15:19:07 野口さん「精緻にしようとすればするほどユーザーにとって気持ち悪いブロッキングになってしまう」 #ブロッキング0422
上村「情報提供として、イギリスでは判決によるブロッキングだが、補償が問題に。なぜプロバイダーが費用負担するのか、と最高裁まで争われているらしい。すでにやってる国でも問題になっている」
石田「本当に運用に関わる費用を考えると、代わり表示するページや、カスタマーサポートとか、地味にダメージとして。ISPは固定料金なので、やっても儲からない。そうすると、株主から妥当性について質問されるが、説明できない」
壇先生、技術論的な話としての民訴法の話(匿名だと当事者にならん)、発信者情報開示の充実


民事訴訟法では被告の名前を訴状に書かなくてはいけないが、わからない場合に問題になるという指摘が壇先生からありました。これは別の研究会で小倉先生も指摘なされていましたね。匿名人への訴訟は情報社会において、今後考えなくてはいけない問題かもしれません。twitter.com/incubatorN0712…

宍戸「ブロッキング以外の対策もありうる。1)侵害者の摘発、2)告訴、訴訟、3)侵害サイトの削除、4)ドメイン差し押さえ、5)CDNの利用停止/間接的にも、1)資金源対策、2)検索エンジン対策、3)サイトブロッキング、4)フィルタリング」 #ブロッキング0422

玉井「海外からの知的財産権侵害、という共通の課題。サーバが海外にあり、利用者が日本にいるとき、日本の著作権侵害・特許権侵害になるか?と言う問題。日本国内のみで事業を行っている者との関係でアンバランスになってはいけない」
玉井先生:海賊版サイトに広告を出すことが著作権侵害の幇助になる、ということにするならば著作権法の改正が必要。

楠 パキスタンテレコムの検閲用経路広報がPCCW経由で全世界に逆流して全世界的にYoutubeが止まってから、もう10年も経つのか

壇「弁護士としてどういう方法がとれるかのまとめ。・・・まず、漫画村が本当に日本の著作権法に対して違法かどうかは難しい。/海外サーバで日本の著作権が適用されるか?についてゃ、文化庁でも審議されている。両論併記で終わった。」

そういえば、昨年、「図書館は文庫買うな」と社長が発言したのは、文藝春秋だった。ISPや公共図書館など隣接業界を巻き込むのが好きな業界なのか。

上沼「小中高生が巻き込まれているというのなら、それはフィルタリングでいけるはずだし、もう3サイトはその対象になっている。ちゃんとフィルタリングかければアクセスできない」
だからこそ回避されているわけで、ほんとにブロッキングしたらみんな回避方向に行きそうだよね

上原「携帯のフィルタリングの運用をみると、子どもが親にむかって外してほしいという理由が,『着メロ無料のサイトが使えない』っていう要望」
楠「アドネットワークは他人の通信媒介してるが、電気通信事業者にあたらないの?
野口さん「うさん臭いお金が流れているはず。その方向からの対策はないか」
楠さん「お金の動きは記録されている。広告の流れを問い合わせする仕組みがあるといい。アドネットワークは電気通信事業者に該当するのか。発信者情報開示の対象になるのか」
壇「当該電気通信で侵害…となると、広告出すことも権利侵害、という法理が確立しないと難しい」
村瀬「ウェブサイト削除要請は年間数十万件レベルでやってるが、27%くらいの成功率。ドメイン閉鎖要請もしてる。ただ、一般的には非対応だし、すぐにドメインを変更する。別案件で訴訟の検討まではしたがやってない」

村瀬「資金源対策も、なしのつぶて。玉井先生は海外サーバーにも立法不要と言うが、管轄はたしかにいけそう。でも被告不明裁判が不可、送達条約ないと時間がかかる。かけずにやるには、発信者情報開示は無審訊、でも無視される

「閣僚にロビイング活動できる事業者だけが、救済されてブロッキングしてもらえる」という今回やりかたは、よくない前例を作ってしまう。

森「安心ネット作り促進協議会の報告書がある。本当は役所の報告書があって然るべき。総務省の有識者会議に報告しにいって、みてもらったという経緯であり、政府の報告書ではない。民間団体で完結させるようにしてきた」
楠「中村先生、三年議論したというけど、今日出てきた論点のうちどれくらい議論したの?権利者しかいないところでやっても…本当に効果的な議論を、マルチステークホルダーで。」
知財本部の委員でもある青学の内山先生指定発言きたー!「(ブロッキングを)役所がやりたいと言ってるかといえばNO」そうなんですよね、ここ誤解されてると思う
内山先生「行政サイドもこれをやることの重さは理解していて口ごもった言い方をしている。それを跳ね返すぐらいの訴えが権利者からあったと考えるのは、状況判断としてある」
内山先生「いろいろ方法がある中で、残る手段としてブロッキングが出てきたという経緯。これに違和感があったが、違法流通を阻止してほしいというのが権利者の訴えで、ブロッキングはその手段。3年の中でリーチサイト問題も議論してきた。その間も権利侵害は進んでいる」

実積「この議論は日本だけの問題か?海外からも注目される先例。ネットワーク中立性の議論との関係で。コンテンツを見ることそれ自体は適法なのに、止めるのはISPとしてはやりにくいはず。何が違法で、何をやめるべきかを考えないと、ネットの自由な利用という価値を崩す

弁護士の山口たかし「発信者情報開示をアメリカ法で求めたことはあるか?」

石田「この状況で違法行為になるという指摘を、実務運用者はしても良いのか?
石田さんの「ISPの経営者はブロッキングという違法になるかもしれない行為を命じられるのか。運用担当者はどう判断するのか」という指摘も重い

財産権と人格権は重みが違う。だから児童ポルノへのブロッキングは違法性が訴却されるが、著作権侵害などはムリと2011年に安心ネット協議会の報告書は結論付けた。

「機械による選別的遮断なんだから秘密を侵害していない」との素朴な感覚は、個人情報保護法における保護の法的利益について「人に知られなければ問題ない」とする素朴な感覚と同根。平成15年法以来、安全管理措置のみが法目的であるかのように扱われてきた迷走ぶりと通ずる。

先般の改正は残念ながらプロファイリングに係る権利を法目的として取り入れることができなかったが、その必要性は今の海外動向からして、もはや無視できないところだろう。このプロファイリングは、人の属性を推定すること自体ではなく、推定された属性に基づき個人を自動処理で選別するところにある。「個人に対する自動処理による選別」を保護利益とした途端、「人に知られてしまう」ことは無関係となり、機械に「知られて」処理されることこそが対象となるわけである。そしてこのことは、今日始まったことではない。昭和63年の旧個人情報保護法の制定時から、本来はそれが法目的であるはずだった。昭和63年の行政機関の保有する電子計算機処理に係る個人情報の保護に関する法律は、立案初期では「個人データ」の語が用いられており、欧州の制度を真似たもの(定義は英国法のコピー)であった。欧州では前記のような自動処理を当初から問題の中心に据えていた。(それが後に忘却されて迷走した。)通信の秘密についても同様に捉えられるのではないか。つまり、通信の宛先を機械が「見て」自動処理で選別し、一部を破棄したり改竄したり遅延させたりすることは、通信の秘密が想定した保護利益を害するのであり、ここで「秘密」という切り取った単語の語義に囚われてはならないのである。個人情報保護法も「プライバシー保護法」と捉えると話がおかしくなる。個人に対する自動処理による決定はプライバシー侵害なのか?と言えば、憲法学あるいは民法上のプライバシーには当たらないということになろう。EU法が、privacyの語を用いずdata protectionの語で統一しているのは、この理由から。憲法21条2項の通信の秘密の意義は「通信の自由は端的に表現の自由の保障の一環である」とする説(坂本)と「通信の秘密を保護する趣旨は何よりもプライバシーである」との説(長谷部、松井)があるらしい(注釈日本国憲法(2))が、後者では、機械による自動選別をカバーしていないのであろうか。
(中略)
もっと文献調査して論じたい。 なお、「通信の秘密の保護法益は何か」について今回のシンポジウムで論点にならなかったのは残念だった点の一つである。

違法性阻却の要件が論じられた通信の秘密侵害罪の保護法益は、個人的法益に加えて社会的法益もあるのだとする説がある。つまり、ブロッキングは、通信利用者の利益を損なうだけでなく、「電気通信事業者の通信回線は着実にデータを転送するもの」という社会の信頼も損なうものだというわけである。その点、今回、「ブロッキングのようなことが横行するとどこのサイトを見ているのかわからなくなる」とか「通信の中間者が何をしているかわからない気持ち悪いものになってしまう」という声が、技術者から挙がっていたが、これを刑法学、憲法学の立場から、社会的法益で捉える説明が欲しかったところ。

「広範なモニタリングは攻撃である」(RFC 7258)という原則に基づきIETFが今後策定するプロトコルは、サーバとクライアント以外からは何を通信しているかわからないよう設計することが決まっているから、技術的にブロッキングしようってアプローチ自体がオワコン

漫画村の月間売り上げの推定、 #ブロッキング0422 で6000万/月だけど、$0.1/GBのcloudflare代だけですっ飛びそう。archive.orgの魚拓で2-3MB/ページぐらいなのでざっくり一人あたり転送量が(かなり控えめに)1GB/月としても、1000万人来たら月額100万ドル



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