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(編集中)憲法21条(表現の自由と通信の秘密)について




海賊版ブロッキング問題 憲法の観点から問題点を整理する | THE PAGE(ザ・ページ)
「この場合、その法律が憲法の保障する人権を不当に侵害していないか、正面から問題となる。プロバイダーが国の手足としてブロッキングをしており、プロバイダーの行為が国の行為と同視される結果、憲法が適用されるという捉え方もできるだろう。その際に問題となる人権は、ブロッキングの結果として特定サイトの閲覧が遮断されることが「情報受領の自由」(憲法21条1項の表現の自由に含まれる)や「検閲禁止」(同条2項前段)に当たるのではないか、また、法律上の問題点として論じられているのと同様、プロバイダーがアクセス先を逐一チェックする点が「通信の秘密」(同条2項後段)を侵害するのではないか――などで、ユーザーである国民の権利が侵される恐れがある。」

「情報受領の自由」がなぜ重要なのか


「サイトブロックが衝突するのはむしろ、サイト側の「表現の自由」であり、ユーザー側の「知る権利」の方ではないかと思える。見なければ、どんなサイトか分からないからだ。それはそうなのだが、「海賊版を頒布する表現の自由」や「タダで海賊版マンガを読みたいという知る権利」が現在の深刻な被害に優越する法益だとは、やはりどうも思えない。」

>「タダで海賊版マンガを読みたいという知る権利」だけでなく「権利侵害の実態を知りたい」という権利を奪うことになる

他の国の憲法等ではどの様に規定されているか


世界人権宣言(1948年第3回国連総会)19条
Everyone has the right to freedom of opinion and expression; this right includes freedom to hold opinions without interference and to seek, receive and impart information and ideas through any media and regardless of frontiers.
すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する。この権利は、干渉を受けることなく自己の意見をもつ自由並びにあらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む。

表現の自由についてはその「自己実現の価値」や「自己統治の価値」から優越的地位の理論が導き出されている。優越的地位の理論とは、アメリカ合衆国の1936年の連邦最高裁判決を機に確立されてきたもので、表現の自由(あるいは広く精神的自由)は人権体系の中で優越的地位を占めるという理論である[5]。この優越的地位の理論は憲法学説において一般的なものになっている[5]

二重の基準論

先述の優越的地位の理論から違憲審査基準としては二重の基準論が主張される[11]。二重の基準論とは、経済的自由と精神的自由を区別し、前者の規制立法に関しては広く合憲性の推定を認め「合理性の基準」によって合憲性を判定するが、後者の規制立法に関しては合憲性の推定は排除され「合理性の基準」よりも厳格な基準によらなければならないとする法理をいう[11]

二重の基準論の根拠としては、表現の自由については経済的自由について認められる政策的な制限が認められないことや[11]、表現の自由の濫用による弊害は経済的自由の濫用による弊害ほど客観的に明白でない場合が多く、表現の自由の制限が必要やむを得ないか否かは一層厳密に判断する必要があることが挙げられている[11]。さらに、かりに経済的自由が不当に制限されているとしても自由な討論という民主主義的な政治プロセスを経て是正できるが、表現の自由が不当に制限されている場合には自由な討論そのものが制限されているため民主主義政治過程が十分に機能せずそれを是正することができないという問題を生じることも挙げられている[23]

二重の基準の理論とは、精神的自由権経済的自由権を対比して、精神的自由権等の重要な人権を制限する立法は、それ以外の経済的自由権等を制限する立法より、厳格な基準によって審査されるべきとする理論。


「表現の自由を 思想・情報の発表の自由とともに,受領・収集の自由をも包含する概念と捉える 知る権利と国家機密 125 現代的な表現の自由論の下,知る権利は表現の自由の後者の側面で,前者と表裏 一体,相互補完の関係にある。要するに,知る権利は受け手に即して表現の自由 を再構成・実質化した概念であり,現代的な表現の自由の重要な要素である。  日本の学界においても憲法 21 条1項が保障する表現の自由につき,情報収集, 情報提供(伝播),情報受領等情報流通の全過程における自由と把握し,知る権利 を同規定から導出する見解が有力である (5) 。最高裁も「情報等に接し,これを摂取する自由は,[憲法 21 条1項]の趣旨,目的から,いわばその派生原理として当然に導かれる」と判示し(最大判 1989・3・8民集 43 巻2号 89 頁),知る権利の根 拠を憲法 21 条1項に求めている。」知る権利の法的性格は複合的であるが,個人が国家の妨害を受けずに思想・情 報を受領・収集する自由(広義)と,個人が国家に対して意思形成や国政への関 与に必要な情報の公開を積極的に要求する請求権(狭義)に大別できる (6) 。

事前に法廷でメモを取っていいか日本裁判所に許可を求めたが、不許可となったため、知る権利(憲法21条)の侵害を主張して国家賠償法に基づく損害賠償を求めた裁判。法廷内メモ採取事件、あるいは原告の名前をとってレペタ事件レペタ裁判とも呼ばれる。


2017 年 6 月 1 日 衆議院憲法審査会 日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(新しい人権等)
 「知る権利」のあり方について 特定非営利活動法人情報公開クリアリングハウス 理事長 三木 由希子

「日本国は1952年に発効したサンフランシスコ講和条約の前文で世界人権宣言の実現に向けた努力を宣言している。」

第19条(あなた) あなたは好きなようにものごとを考えたり、あなたが好むことを言い表す権利をもっています。だれもあなたがそうするのを禁止することはできません。
 (社会) あなたはどこに住んでいても、あなたの考えを他の国の人々とやりとりすることが許されるべきです。
 (原文) すべて人は、意見及び表現の自由に対する権利を有する。この権利は、干渉を受けることなく自己の意見をもつ自由並びにあらゆる手段により、また、国境を越えると否とにかかわりなく、情報及び思想を求め、受け、及び伝える自由を含む。


ヨーロッパ人権条約 10 条
「すべての者は、表現の自由についての権利を有する。この権利には、公の機関による干渉を受けることなく、かつ国境とかかかわりなく、かつ、意見を持つ自由並びに情報及び考えを受け及び伝える自由を含む。これは、テレ ビ又は映画の諸企業に許可を要求することを妨げるものではない。」

ダウンロード違法化 - Wikipedia 
スイスでは、2010年に最高裁判所が消費者のプライベート保護は著作権保護よりも重いとの判断を示した。この結果、行政ファイル共有サービスを監視することは違法となっており、警察は著作権者が告訴した場合のみ、介入できる。しかし、著作権者にとって、誰が容疑者であるのかを判断するのは容易ではなく、著作権の侵害を立証するのも難しいため、事実上、インターネットで著作権を侵害している者を刑事訴追することは不可能に近い状態となっている。この状況に、アメリカはスイスを著作権侵害に関して特別な対策を取っていないとして、ブラックリストに記載している


改正案でのオンライン著作権侵害対策はコンテンツ提供者をターゲットにしたものだ。ホスティングプロバイダーに対しては、著作権侵害サイトをホストしないこと、著作権侵害コンテンツを速やかに削除し、一度削除したコンテンツが再度公開されないようにすることを求める。ただし、サイトのブロッキングについては盛り込まれておらず、消費者が著作権侵害コンテンツをダウンロードして私的利用することに対する罰則は設けられない


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